目の下の脱脂後に凹む失敗や、後悔をしないために

なぜ脱脂後に脂肪注入が必要なのか?脂肪を取るだけでは失敗するリスクがあります

【目次】

はじめに

ここ数年、クマ取りのニーズが高まっている反面、クマ取りが簡単にできるものだ。という情報に惑わされ、治療のリスクが埋もれているように感じられます。目元の治療はとても繊細な施術で、術後に凹む、シワができる、しこりができるなど、治療のリスクもあります。

当院ではこれらのリスクの原因と向き合い、治療法を確立してきました。これから治療を検討されている方に是非知っていただけたらと思います。

術後に凹んでしまうメカニズム

術後に凹んでしまうメカニズム

年齢とともに眼窩脂肪が下がり突出してくるように、頬の脂肪も下がるのが一般的です。頬まわりの脂肪は大きく2つのブロックに分かれますが、若い頃はこの2つがピタっとくっついています。脂肪の位置は頬骨の高い位置にありますが、年齢とともに2つの脂肪が離れて隙間ができ、脂肪の位置も下垂していきます。これが頬のたるみの原因であり、目の下のたるみを作り出す原因にもなっています。

頬のたるみを意識して治療を行うことが重要

目の下のたるみ取り失敗画像

頬の脂肪が下垂した方の場合は、目の下から頬骨あたりにかけての脂肪が足りないため、脱脂を行うと術後に凹んでしまうケースがあります。こちらの症例写真の左目は、脱脂だけをした状態の目元。右目は、脱脂後に脂肪注入をした目元になります。

脱脂のみの場合

目の下が落ち窪んだ印象と、頬の位置が下がっているのがわかります。その結果、疲れている印象に見えますし、若いという印象を受けません。脱脂では突出した眼窩脂肪を除去することしかできませんので、頬が下がっている方は術後に凹んでしまいます。

脱脂+脂肪注入の場合

目の下の窪みが涙袋に沿うように形成されています。頬が下がり、脂肪が不足している部分にも脂肪注入を行うことで、頬がリフトアップした印象になります。左右の写真を見比べると、右目側の方が、若く健康的な見た目であることがわかります。

クマ取りで失敗しないためのポイント

笑った時も自然な仕上がりにすること

脱脂+脂肪注入の場合

当院では目の下のクマ、たるみを改善するだけでなく、涙袋の下のへこみが作り出すニュアンスも調整しています。また、人はずっと真顔でいる訳ではありません。笑った時も自然な仕上がりになるよう、治療中は実際に患者様に表情を作ってもらいながら仕上がりを細かく調整しています。この細かな調整をするためには、脱脂後の脂肪注入が重要になります。

最適な脱脂量を見極める

目の下の経結膜脱脂の対象箇所

脱脂の対象となる脂肪は、大きく分けて目の下の内側、中央、外側の3つですが、経結膜脱脂用に細かく分類すると、内側奥、内側、中央、中央外、外側、大外の6つに分類できます。これらの脂肪をどの層からどの程度除去するかを評価し、治療を行う必要があります。この見極めが甘く、脱脂の量が多すぎてしまうと、術後に凹んでしまいます。

最適な注入量を見極める

脱脂量の見極めと同様、脂肪注入の量も重要になります。脂肪注入は入れすぎることでしこりになるリスクがあるため、注入量を少なくしがちですが、少なすぎると治療の数週間後に凹んできてしまいます。注入量は少なすぎず、多すぎない絶妙のバランスを見極めて調整する必要があります。

最適なエリアに注入する

経結膜脱脂後、注入物が正しいエリアに入っていないと目の下がくぼんでしまう

目の下には注入しやすい部分と、注入が難しい部位があります。注入が容易な部分だけに注入物が入っているケースがよくありますが、そうすると大きな段差を生み出してしまい、治療後に不自然な仕上がりになってしまいます。目の下への注入はとても繊細で難しく、十分な経験と知識が必要になります。

Dr.筒井

私自身、40歳を過ぎた頃からクマが出来始めました。眼窩脂肪の突出も年齢を重ねるごとに大きくなり、治療を受けました。
痛みが苦手なタイプのため、極力痛みを感じないようにするための静脈麻酔と、太ももから脂肪を取る際の痛みを和らげるためにエクスパレルという麻酔を使用しました。痛みに関しては身をもって体験していますので、治療中、治療後の痛みが不安な方も是非ご相談ください。

脱脂だけで済む人はいるの?

全ての人が脱脂の後に脂肪注入が必要という訳ではありません。例えば年齢が若く、頬のたるみや頬中央部分に凹みがない場合(頬前面の骨が凹んでいない人)などは、脱脂のみで改善できる場合があります。また、脱脂は不要で脂肪注入のみで改善できる方もいます。

当院では、カウンセリング時に患者様のクマのタイプをしっかりと見極め、治療方針を決定し、ご納得いただいた上で治療にあたっています。

医師が最後までよりそった治療を

医師が最後までよりそった治療を

当院では、カウンセリングから施術まで、ドクターが責任をもって担当し、オーダーメイドの治療を行っています。「感動を分かち合えるクリニック」であることを大切にしながら、治療に対する理論と技術を高め、お客様のことを考えた治療を心がけています。治療に踏み切るには勇気がいるものです。カウンセリングでは不安なことを遠慮なくご相談ください。

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